検証されたコーンオリゴペプチドの機能性
現在、われわれはレバープロテクトの主成分であるコーンオリゴペプチドから、肝臓保護· アルコール代謝促進・血圧低下 ・ 疲労緩和·筋肉増強など、 多くの効果を確かめている。
目次
肝臓保護作用
■アルコール中毒ラット肝臓組織に対する保護作用
動物実験では、大量の飲酒によって、肝臓マロンジアルデヒド(MDA)及びトータルコレステロール(TC)が増加し、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH)が低下し、肝細胞の死亡につながる。コーンオリゴペプチドの投与によって、MDA、TC、GSH共に顕著に改善し、肝臓組織損傷評価にも顕著な効果を示した。しかもその効果は濃度依存性を示した。
■コーンオリゴペプチドの好飲酒者に対する肝臓保護作用
コントロール:ホエータンパク粉末、2g/毎日、継続投与9週間
投与グループ:コーンオリゴペプチド、2g/毎日、継続投与9週間
飲酒歴5年以上の人に対し上記の投与を行ったところ、血中脂肪、肝機能、抗酸性、肝硬変、肝臓炎症因子に対して効果を示した。
※臨床実験の効果を研究するため、動物実験を行ったところ、同様な結果が観察された。
肝細胞保護作用
■アルコールによる肝細胞死のメカニズム
- アルコールが肝細胞内で酵素の働きによりアセトアルデヒドになる。
- 一定量のアセトアルデヒドの刺激により、トランスグルタミナーゼ(TG2)と呼ばれるタンパク質同士を結びつける酵素が、細胞質から細胞核に移動する。
- TG2が働き、肝細胞増殖因子受容体c-Metの遺伝子発現をつかさどる転写因子Sp1が過度に架橋結合する。
- 架橋結合したSp1が機能を失うことでc-Met発現量が低下し、肝細胞が死に至る。
■コーンオリゴペプチドの肝細胞保護作用
コーンオリゴペプチドの投与によって、TG2の核内移動及びSp1の架橋結合が抑制されることが観察され、アルコールによる細胞死のステップ1及び2ともにブロックすると考えられる。
これまで、臨床実験でコーンオリゴペプチドによる肝臓保護の顕著な効果が多く観察されているが、この研究により、多くの現象が説明される。
アルコール代謝促進作用
■肝臓の酵素に作用
千葉大学の江頭教授は,アルコールの分解は血中ではなく、肝臓で行われるという、すばらしいメカニズムを解明をした。
コーンオリゴペプチドは肝臓アルコール分解酵素の活性を上げるだけではなく、酵素の発現(産生量)そのものをも増やすので、これでコーンオリゴペプチドのアルコール代謝促進が説明できるようになる。
また、この研究はコーンオリゴペプチドが肝臓に直接作用するというもう一つの証明となる。
アルコール代謝促進作用
■コーンオリゴペプチドの飲酒に対する効果研究
22~28才の男性志願者30名に対する実験では、38%の蒸留酒100ml 飲酒に対して、コーンオリゴペプチドは顕著なアルコール分解促進効果を示した。その機序はまだ完全に解明されていないが、肝臓アルコール分解関連酵素(ADH、ALDH)酵素の活性化や発現促進、その他肝機能に対する保護作用が考えられる。
- 飲酒後、血中アルコール濃度測定
- 濃度依存的に顕著な効果をしめした。
- 飲酒後、呼気中アルコール濃度測定
- 濃度依存的に顕著な効果をしめした。
- アルコール分解酵素の活性に働く可能性
二段階のアルコール分解関連酵素に対しても活性化の可能性を示唆した。
抗酸化・フリーラジカル除去作用
■コーンオリゴペプチドの抗酸化、フリーラジカル除去作用
既に58もの安定したペプチドの断片が同定され、中には多くの生理的活性を持つシーケンスが含まれています。また、DPPHラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオンラジカル等のフリーラジカル除去作用に優れていることが確認されています。
フリーラジカルの代表は活性酸素で、老化を促進したり、日本人の3大死因といわれるガン・心筋梗塞・脳血管疾患の発生に関係している。
血圧低下作用
■コーンオリゴペプチドの高血圧に対する効果研究
高血圧モデルラットSHRに対する実験で、コーンオリゴペプチドは血圧を有意に低下させた。高血圧関連のパラメーターであるアルドステロンに対して、濃度依存的効果を示し、多様なアンジオテンシン変換酵素阻害ペプチドを含んでいると考察された。
アルコール以外に対する作用
抗酸化作用、フリー ラジカル除去作用、血圧低下作用、疲労回復・筋肉増強作用などが認められる。