ペプチドとは|もっと詳しく解説

1. ペプチドとは

1-1. オリゴペプチドがキーワード

ペプチドとは、アミノ酸がペプチド結合によって2つ以上つながった分子のことです。アミノ酸が70個以上など長くつながったものは、通常、タンパク質と呼ばれます。ペプチドは、結合しているアミノ酸の数によって呼び名が変わります。

名称 アミノ酸の数 特徴
アミノ酸 1個 単独の場合は遊離アミノ酸
オリゴペプチド 2〜10個 吸収が早い低分子ペプチド
ポリペプチド 11〜70個 大きいペプチド
タンパク質 70個〜 大きなものはアミノ酸数万から億単位にまで及ぶ

ペプチドは多くの機能と可能性をもっていますが、その吸収の仕組みについては研究の歴史が浅く、あまり一般には知られていませんでした。

小腸から実際に直接吸収されるのは、低分子のオリゴペプチド(ジペプチド、トリペプチドまで)です。そのため、日本食品ペプチド研究所では、基本的にオリゴペプチドを専門に扱っています。

近年、ヒトの体内で重要な役割を果たすペプチドが発見され、ペプチドが栄養素(※)として、タンパク質やアミノ酸よりも吸収の面ではるかに優れていることが分かってきました。さらに、食品などのタンパク質から得られるペプチドも、さまざまな生理作用を持っていることが分かり、盛んに研究されています。

※栄養素:栄養学では、ヒトの体内での栄養のために、食物として外界から摂取する要素のことを栄養素といいます。

1-2. オリゴペプチドは、吸収スピードに優れているのが最大の特徴

従来、「タンパク質はアミノ酸にまで分解されないと小腸から吸収されない」と考えられてきました。しかし実際には、タンパク質の多くはアミノ酸ではなく、むしろオリゴペプチドの形で吸収されます。そのうえ、オリゴペプチドの吸収スピードはアミノ酸の数倍であることが分かってきました。

ただし、今のところ直接吸収されることが証明されているのは、オリゴペプチドのうち、2つのアミノ酸が結合したジペプチドと、3つのアミノ酸が結合したトリペプチドだけです。

オリゴペプチドの特徴

小腸から直接吸収されるので、吸収スピードが早い
最良のタンパク質栄養素(窒素栄養素)である
体内で働く、さまざまな生理活性を持っている

2. 日本食品ペプチド研究所のオリゴペプチドの特徴

2-1. 平均分子量500Da以下を実現し、直接吸収が可能

人が直接吸収できるとされるジペプチド(アミノ酸2個)とトリペプチド(アミノ酸3個)は、アミノ酸の平均分子量が110Daなので、分子量500Da以下になります。分子量500Da以下のペプチドをつくること自体は、実験室レベルであればそれほど難しくありません。

しかし、生産量と生産コストの問題から、これまで食品工業として生産することは考えられていませんでした。研究所はパートナーとともに長年にわたって製法の研究を行い、3種類の食品を原料とした超低分子オリゴペプチドの生産を実現しました。

2-2. 遊離アミノ酸の含有量8%以下が基準(実際は3〜4%)

ペプチドは、アミノ酸ではなくペプチドの状態であることで、吸収の速さや効率といった特徴を持っています。そこで研究所では、原料のペプチドを極限まで小さく分解しながらも、素材であるアミノ酸にまでは分解しないことを品質の基準にしています。

具体的には、ペプチド製品に含まれる遊離アミノ酸の含有量8%以下を品質基準としています。実際には、研究所の主なオリゴペプチド製品は3〜4%にまで抑えられています。

2-3. すべての必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸を含有

ペプチドの栄養価値は、タンパク質と同じく、含まれるアミノ酸で決まります。研究所のオリゴペプチド製品はすべて18種類以上のアミノ酸を含み、9種類の必須アミノ酸もすべて含んでいます。

2-4. 酵素分解の条件を厳密に管理した、安定したペプチド

ペプチドの吸収の良さは分子量の大きさで決まりますが、ペプチドの働きを左右するのは、どのようなアミノ酸配列のペプチドを、どれだけ含んでいるかです。

研究所のオリゴペプチドは、国際特許を持つ製造方法により、特殊な酵素を使って厳密に管理された条件で分解・生成しており、安定したアミノ酸配列を持っています。開発したオリゴペプチド原料からは、いずれも数十種類のペプチドが同定されています。

2-5. 熱・酸・アルカリ・消化酵素に強い構造

オリゴペプチドの構造は、思った以上に安定しています。温度は100℃まで、酸性・アルカリ性ではpH3〜11まで、構造に変化がありません。また、胃や膵臓のタンパク質消化酵素でも分解されません。

この安定性により、オリゴペプチドは分解されずに小腸まで届き、直接吸収されます。これは、オリゴペプチドが直接吸収されることの裏付けにもなっています。

2-6. 水に溶けやすく、浸透圧が低く、等電点がない

ペプチド製品の分子量の大きさは、水に溶けやすいかどうかで比較的簡単に確かめられます。水に溶けやすく、泡立たずに溶けるものは、分子量の小さいペプチドといえます。

オリゴペプチドがアミノ酸より優れている点は、浸透圧が低く、アミノ酸のように大量に飲んでもお腹がゆるくなりにくいことです。また、オリゴペプチドには等電点がないため、酸性の胃の中でもアルカリ性の小腸の中でも固まらず、スムーズに吸収されます。(等電点とは、ある特定のpHになると、豆腐のように固まる性質のことです。)

2-7. 多くの研究データ(基礎研究・動物実験・臨床試験)

研究所では、安全で安心できる製品を開発するために、基礎研究や動物実験、臨床試験を数多く行い、その論文を公開しています。

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