ペプチドの商品だけを扱うペプチドワンが「ペプチドとは何か?」という疑問を分かりやすくまとめました。
また、どのようにペプチドが優れているのか?その種類や特長など様々なペプチドの効果・効能などを解説します。このペプチドは様々な機能が期待され、今注目されています。
お魚などの動物系由来ペプチド、小麦や大豆など植物由来のペプチドなど、「ペプチド」のサプリメント・健康食品を検討している方が、成分や種類・どのような効果があるのか知りたい方へ参考になればと思います。
たんぱく質?アミノ酸の結合?
目次
1.「ペプチド」とは?
食事などで食べたたんぱく質が分解していく過程でできる物質で、消化酵素によってアミノ酸に分解されて小腸で吸収されますが、すべてがアミノ酸まで分解されて吸収されるわけではありません。
たんぱく質からアミノ酸に分解する間に、アミノ酸がいくつか結合したままの状態があり、その状態で吸収されます。このアミノ酸がいくつか結合した物質がペプチドです。
たんぱく質を小さく分解されたものですので、分子量が小さくカラダに(小腸で)最も吸収されやすい形です。
「アミノ酸」が2個~69個「結合」した物質の総称をペプチドといいます。
「アミノ酸」が70個以上繋がると「たんぱく質」になります。
1-1 ペプチドってなに?YouTubeで解説
※ペプチドちゃんねるの各動画ではアミノ酸が50個以上結合したものがたんぱく質と説明しており、専門家の間では複数の説があるのですが、ペプチドワンでは現在70個以上の解釈、表記で統一しています。
1-2 ペプチドとアミノ酸とたんぱく質
私たちの人間のカラダは、
①約50〜60%水分、②約15%〜25%脂質、③約15%〜20%たんぱく質、で構成されています。
この「たんぱく質」についてはよく耳にしたことがあると思います。
例えば、たんぱく質が必要とされているときに「プロテイン」が流行っていますが、これも「たんぱく質」です。
「たんぱく質」を口から摂取して、消化(分解)して最終的にカラダをつくる。
たんぱく質 → ペプチド → アミノ酸
という流れになります。
したがって、アミノ酸とたんぱく質の間(最小のたんぱく質)のような存在といえます。
このペプチドのおもしろいのが「結合するアミノ酸の種類」や「結合する数」によって様々な効果や効能があるということです。
2.ペプチドの構造、結合する数とは?
ペプチドは結合しているアミノ酸の数によって呼び名が変わります。
アミノ酸 2個~10個結合→オリゴペプチド
アミノ酸 11個~69個結合→ポリペプチド
アミノ酸 | オリゴペプチド | ポリペプチド | たんぱく質 |
アミノ酸 1個 |
アミノ酸 2~10個 |
アミノ酸 11~69個 |
アミノ酸 70個~ |
単独の場合は遊離アミノ酸 | 吸収が早い低分子ペプチド | 大きいペプチド | 大きなものはアミノ酸数万から億単位にまで及びます。 |
3.ペプチドの分子量とは?
アミノ酸とたんぱく質の間(最小のたんぱく質)のような存在が「ペプチド」ということを先に述べました。
たんぱく質の分子量は5000~150000Daとされており、科学的には鎖状の高分子です。
この分子量より小さいものが「ペプチド」です。
ペプチド商品や製品のWebサイトやパッケージには、この分子量が記載されておりますが、平均分子量500Daの超低分子のペプチドから平均分子量4500Daのペプチドまで様々です。
低分子のペプチドの方が体内への吸収率(消化効率)が良いとされていますが、平均分子量が500Daの超低分子の商品や製品はあまり見かけることがないと思います。
また、ペプチド入りという商品が最近増えてきているように思いますが、商品パッケージの裏面に記載している原材料表示部分を確認すると、○○ペプチドという表示がされてない商品がほとんどです。
どういう事かというと、「ペプチドが入っていない」「もしくは原材料に表示するほど入ってない」ということが言えるのではないでしょうか。
例えば、原材料表示に「ペプチド」と表記が記載されておらず「澱粉分解物」「乳タンパク質分解物」などの表記がされている場合です。この表示が良い悪いとかでなく、原材料表示の部分に○○ペプチドと記載があるものは、ペプチドが含有されている本物のペプチド商品と言っていいでしょう。ただし、原材料の多い順番に表示されていますので、どの順番に「○○ペプチド」と表示されているか確認することが大切です。
4.ペプチドの特徴、吸収の早さなど
ペプチドの最大の特徴は、腸管内においての吸収スピードの速さ!
その中でも超低分子ペプチドはスゴイ!腸管から100%吸収!しかも10分で吸収が始まります。
また、溶けやすいという特徴もあります!
通常、プロテインはコップに入れて混ぜても溶けにくいので、シェイカーでシャカシャカして溶かします。一方でペプチドは溶けやすいという性質があり、コップなどに入れた飲み物に入れて混ぜたら溶けるものがありますので、シェイカー不要になるというメリットがあります。
5.ペプチドの種類(主な原料)
お魚などの動物系由来のペプチドや小麦や大豆など植物由来のペプチドなど何からつくられた「ペプチド」なのか?が気になりますよね。
主な原料になっている食品名が名前になって、大豆ペプチドとか「○○ペプチド」と名称を付けることが多い傾向です。
そのいろいろ種類があるペプチドについてまとめましたのでご参考にしていただければと思います。
5-1 コラーゲンペプチドとは
主に動物(鶏や魚の皮)から抽出・精製していることが多い動物系由来のペプチドです。
コラーゲンは皮膚や骨をつくる主要なたんぱく質で皮膚に多く存在するとされています。
皮膚からの水分蒸発を防ぎ肌の保水力を高めるので保湿効果や皮膚の保護作用があり、保湿効果や皮膚保護作用に加えて肌のハリ・弾力を高め、シワを目立たなくしたり、肌のたるみやしわにも良いとされています。
摂取することにより、お肌の乾燥を防ぐため美容に良いとよく言われています。
弊社では鮭皮コラーゲンペプチドというお魚系のペプチドがあります(下部のお魚系ペプチド)をご参照ください。
5-2 大豆ペプチドとは
大豆ペプチドはその名の通り大豆に含まれるたんぱく質からつくられた植物系由来のペプチドです。血流改善やを筋肉の修復や基礎代謝をあげたりする特徴があるとされています。
5-3 お魚系ペプチド
魚のたんぱく質からつくられるペプチドです。どの種類のお魚を使用しているか明記しているものと、そうでないものがあります。イワシペプチド(サーディンペプチド)というイワシのたんぱく質からつくられたペプチドは血圧を安定させる効果があるようです。
当社には鮭皮コラーゲンオリゴペプチド(マリンオリゴペプチド)があります。このペプチドは超低分子ペプチドのため吸収率100%です。
鮭皮マリンコラーゲンオリゴペプチドは北欧の鮭の皮にある良質なたんぱく質を超低分子化しオリゴペプチドにしたもので、良質なコラーゲンがたっぷりで体内で確実に生成されます。また18種のアミノ酸が効果的に働くので美肌はもちろん、髪・皮膚・骨・爪の細部に至るまでエイジングケアに役立ちます。
この鮭皮コラーゲンオリゴペプチドを使用している商品は「ペプチドマッスル」「ペプチドビューティー」「ペプチドペット」です。
5-4 とうもろこしのペプチド
とうもろこしの皮のたんぱく質からつくられたペプチドがコーンオリゴペプチドです。
当社ではこのコーンオリゴペプチドを発明・製造しており、とうもろこしの皮にあるたんぱく質を超低分子にペプチド化したペプチドです。このコーンオリゴペプチドは様々な効果効能がありますが、一番の特徴が、アルコール分解させるための酵素を増やしますので、肝臓保護作用・肝細胞保護作用があります。そのため、アルコールの代謝促進をアルコール代謝の特許を2つも取得することができました。アルコール代謝のエビデンス(特許)がある商品はあまり見かけないのではないでしょうか。
コーンオリゴペプチドはアルコール代謝促進作用の他にも、筋肉強化・筋肉修復・血圧低下作用・抗酸化作用・活性酸素除去作用の効果が確認されています。
もちろん超低分子オリゴペプチドなのでカラダに負担がなく、腸管から100%直接吸収されることが分かっています。
コーンオリゴペプチドを使用している商品は「ペプチドレバー」「ペプチドマッスル」「ペプチドペット」です。
5-5 小麦のペプチド
私たちのペプチドに小麦オリゴペプチドがあります。
小麦オリゴペプチドは、胃・十二指腸の粘膜の成長に効果があると確認されています。また胃腸壁の細胞のみならず、腸壁の活性にも効果を示し、胃腸の消化吸収活性への効果も研究所で確認されています。
血中総たんぱく質を顕著に増加させ、その他ブドウ糖や血中脂肪には影響を与えないという報告がされています。
また低酸素状態で激しい運動を行うと、心筋の線条体を中心にエネルギー供給システムサイクルに損傷が起き、抗酸化能力も低下するが、小麦オリゴペプチドで損傷が顕著に修復・回復されたと確認されています。
さらに低酸素運動で損傷をうけたATPアーゼやCcOが小麦オリゴペプチドによってエネルギーサイクルにおける回復効果も確認されています。
この小麦ペプチドも超低分子化したペプチドにしていますので、カラダに負担がなく、腸管から100%吸収されます。
小麦オリゴペプチドを使用している商品は「ペプチドマッスル」です。
5-6 スピルリナ(藻)のペプチド
スピルリナペプチドは、スピルリナという藻から抽出されたペプチドで、以下のような効果や効能が報告されています。
- 免疫力の向上
スピルリナペプチドは免疫細胞の機能をサポートし、免疫系を強化することが示されています。 - 抗炎症作用
炎症を抑える作用があり、炎症関連の疾患の予防や軽減に寄与する可能性があります。 - 抗酸化作用
活性酸素を中和し、細胞の酸化ストレスを減少させることで、老化や疾患のリスクを低下させるとされています。 - 体力の向上
スピルリナペプチドは疲労回復や体力の向上に寄与することがあるとされています。
スピルリナペプチドを使用している用品は「ペプチドレバー」です。
6.ペプチドの栄養について
皮膚や筋肉、骨、髪の毛、臓器は何でできている?って言いましたか?
そう!「たんぱく質!!」なのです!
ペプチドとたんぱく質は切っても切れない縁なのでよく覚えておいてください。
7.まとめ【ペプチドとは?】
- 「アミノ酸」が2個~69個「結合」した物質の総称を「ペプチド」
- 「アミノ酸」が2個~10個結合 → 「オリゴペプチド」
- 「アミノ酸」が11個~69個結合 → ポリペプチド
- 小腸で最も吸収しやすい形
「アミノ酸」が70個以上繋がると「たんぱく質」になります。
アミノ酸が2~4個結合の超低分子ペプチドがスゴイ!
ペプチドは小腸で最も吸収率が良いとされていますが、小腸から100%直接吸収するのは、超低分子のオリゴペプチド(ジペプチド:アミノ酸2個結合、トリペプチド:アミノ酸3個結合)であり、究極レベルの超低分子オリゴペプチドだけの商品を扱っているメーカーはペプチドワンだけです。
近年、ヒト体内で重要な役割を果たすペプチドが発見され、或いは、ペプチドが栄養素(※1)としてたんぱくしつ質やアミノ酸よりもずっと吸収面で優れていることが分かりました。
※1 栄養素:栄養学では、ヒト体内での栄養のために、食物として外界から摂取する要素のことを栄養素といいます。
摂取した食物のたんぱく質は、消化酵素によって低分子のペプチドとアミノ酸に分解され、腸壁から吸収されます。
体内に吸収された、ペプチドとアミノ酸の多くは体内の「たんぱく質」の素材となります。
つまり、たんぱく質消化分解→ペプチド・アミノ酸→タンパク質合成という関係なので
ペプチドとは・・・たんぱく質を分解する途中のものであり、たんぱく質を合成するものです。
参考文献・・・論文など研究所のWebサイトをご覧ください